美容院のチラシ集客を成功させるために重要なこと
チラシの内容
理容室・美容室の集客ツールとして、現在はSNSやブログなどインターネットを使った集客が中心になりつつまりますが、インターネットだけの集客では速攻性が無いものも多くインターネット集客と即効性の高いチラシ集客の両方を行う事で安定して集客していくことが可能になります。ここではチラシ集客する際の内容をご紹介します!
チラシの枚数
チラシを作る上で枚数は何枚が最適化という質問が良くありますが、チラシの反応は1,000枚配って3人以上(反応率0.3%)が反応すると良いチラシと考えられます。なので1000枚を基準に配布しどれだけ反応するかをみて同じチラシを継続するのか新チラシの作成をするのか選択していくと良いでしょう。もちろん、この反応率は対象のお客様や地域によって異なります あくまでも参考ととらえてください。
チラシの配り方
チラシの配り方には店頭や、最寄駅などでの配布を始め、ポスティング、新聞折り込みチラシ、宛名なしDM、既存顧客へのDMなどが考えられますが、費用対効果を考えると外注業者で配布、店舗スタッフで配布などが考えられます時給効率などを考えて誰が配布するか検討しましょう。
また、複数回チラシを同じ人に配布することで反応が増すことがあります。このようなチラシを目にする回数が増えて好感度が高まり反応率が上がる事をザイオンス効果(単純接触効果)と呼びます。
美容院のチラシの内容を考えるポイント
お客様のお声をあつめて掲載
お客様のお声はチラシに必須です。理想のお客様を集めるために既存のお客様からお声を集める習慣を作りましょう。効果の高いチラシ制作に必要な数は3件以上、内容はお客様の感情が表現されているものを選びましょう。
また、可能であれば お客様の名前、写真、年齢、いつも選択されるコースや施術時間、金額、来店ペースや来店歴を 掲載することでチラシの反応率は高まる傾向にあります。表示形式については手書きのお手紙風のものが反応が良い傾向にありますが、AMAZONや楽天市場のレビューのように☆の数、タイトル、本文の形式で表示、喜びのお声と残念なお声を合わせて掲載することでも反応率を上げる事が可能です。
あなたのお店を選ぶお客様は誰なのかを考える
カラーしたい人なのか、パーマをしたい人なのか、髪を切りたい人なのか、くせ毛を治したい人という考えからさらにモテたい人なのか、清潔感を得たい人なのか、若く見られたい人なのか、はたまた、安く上げたい人なのか、早く済ませたい人なのか、確実な技術で施術されたい人なのか、落ち着いた環境でカットされたい人なのか、美容師さんと話しをしたい人なのかなどからお客様はあなたのお店を選んでいる理由を考え、それをお店の特徴としてチラシを作ってみると良いでしょう。
また、そもそも美容室で髪を切らない人はなぜ切らないのかを考え、それを解決するチラシを作る事で全く新しい切り口のチラシが生まれることもあります。
ペルソナから考える
チラシの内容をえる上でどんなお客様に来店いただきたいかを明確にする必要があります。名前、年齢、性別をはじめ、家族構成、収入、職業、趣味、休日の過ごし方、髪型、毛染め有無、くせ毛有無、パーマ有無、来店ペース、服装、髪の悩みお肌の悩み、生活の悩み、よく見るテレビ番組、好きな芸能人、使用しているSNSなど実際のお客様の中から理想のお客様の情報を掘り下げてできるだけ多くの情報を具体的にしていきます。
一通り具体化できればこの中からあなたの美容室で解決できる事や、理想のお客様があなたのお店に通っている理由、理想のお客様があなたのお店で得ている価値を明確化していきます。想像で考え判断するのではなく時間をいただきインタビューすることで明確にするとよいでしょう。
チラシの効果測定を行う
チラシの効果測定にはさまざまな方法がありますが、お客様に面倒が無い様に行い確実に数値を計測する必要があります。反応率が1000分の1だとすると たった1人のお客様から聞き逃すことで正しい効果測定が全くおこえないケースがあります。正しい判断を行うためにも、必ず明確に何を見て来店しているかをお客様に確認する習慣をつけましょう。
チラシの測定を行う場合はチラシに誰でも使えるクーポンをつけることで計測漏れを防げることもあります。例えばチラシを見て予約電話をしていてもクーポンが使えないことでチラシを見ずに予約をしていると判断してしまうケースを防ぎます。また、新規のお客様専用クーポンをつくるのであれば合わせてリピーター専用クーポンを作る事で意外な効果を発見できるケースもあります。
配布前に良いチラシと悪いチラシの簡単な判断方法
まずチラシの店名を変更するとどのお店でも使えるチラシになっていないかで確認する 集客チラシはあなたのお店に行きたい人を集めるチラシです。どうしてもあなたのお店に行きたい、嘆願してでもあなたのお店で髪を切りたいとなるチラシはあなただけが叶えることができるお客様の欲求が入っているべきです。ここまでできていないとたった一度予約のタイミングが合わないだけで他店を選択されてしまうことになります。
刺さるキャッチコピー
刺さるキャッチコピーはお客様の状況、社会情勢、競合店の状況などに影響され、チラシを見る場所や時間帯などによっても大きく変化します。安定した集客を得るためには複数のキャッチコピーを使い効果測定を行いテストを繰り返し行い、効果の良いキャッチコピーを複数持つことで、集客の安定化を行いましょう。
刺さるキャッチコピーを作るにはペルソナ、ターゲットの明確化を行う事で生みやすくなったりお客様のお声をそのまま掲載することでヒットコピーが生まれる事も多いです。とにかくテストを繰り返しながら勝率を上げていくことで安定化につなげましょう。
美容院のコンセプトや想いを伝える
競合店と差別化をチラシで伝えにくい場合は自店のコンセプトやあなたの思いを伝える内容でチラシをつくります。そこからお客様があなたのお店で得る事ができるメリットやベネフィットを追加していきチラシを仕上げていくことで差別化ポイントを明確に打ち出したチラシを作れることもあります。
文章力でチラシを読みお客様を引き込む必要はありません。箇条書きや短いコピー、表題などで分かりやすく内容をまとめましょう。強いチラシを作るにはいろいろな切り口や手順でチラシを作りテストを繰り返すことで一番良い効果が出たチラシを磨きましょう。
役に立つ情報を記載する
とにかくチラシを手に取ってもらう、すぐに捨てられないようにするには役に立つ情報を記載して興味を持ってもらうというテクニックもありますがお店と関係のない情報を掲載してもチラシの内容を読んでもらう事はできません。あくまでもお店に関係する情報を記載しましょう。
例えば星座占いや血液型占い、風水、地域の情報、季節の行事などは多くの人に興味をもってもらいやすい題材ですがそこから自店への予約や来店に導ける内容にすることが大事です。チラシは限られたスペースしかありません。情報の優先順序を決めてお店やスタッフの魅力や特徴をしっかり伝え、お客様のベネフィットを余すことなく伝えれるように作りましょう。
美容院のチラシ枚数を考えるポイントはセンミツ?
チラシにおけるセンミツとは1,000件のうち3件は反応が取れるのではないかというレスポンス率、反応率を指す慣用句です。これはあくまでも参考値です。チラシは磨けば100分の1にもなりますし、10分の1にすることも可能です。また、誰に配布するかどこで配布するかによってこの反応率は変わります。数値計測し、効率を考えて配布しましょう。
美容院のチラシを配るときのポイント
ターゲットを決める
一つの内容のチラシでもターゲットによって客単価、反応率は変動します。当然お客さまによってリピート率もリピート間隔も異なる事でしょう。
有効な集客を行うには 獲得単価 (チラシ単価÷反応率)と収益予想 (平均客単価×リピート率)を常に把握しどのようなターゲットが利益を出しやすいかを判断しましょう。
定期的にチラシを配る
心理学にはザイオンス効果というものがあり何度も接触するうちに好感度が高くなりやすいという効果の事です、チラシによって接触頻度が増えるほど店舗に好感度を与える事が可能といわれています。ただし、同じチラシは何枚もいりませんし、過度な接触はイメージ悪化を起こすことになりやすいので注意しましょう。
美容院の付近でチラシを配る
店舗が人通りの多い立地の場合は店舗付近でチラシを配布することから始めましょう。生活圏内のお客様の場合何度も店舗の前を通っている可能性が高くザイオンス効果を発揮しやすい場所でもあります。ただし駅に向かっている人と駅から自宅に向かっている人では受け取ってもらえる可能性や反応率も異なることでしょう。反応率を確認し、効率の配布を心がけましょう。
予約を受ける方法を整える
チラシを配ったあとは予約を受け付ける必要がありますが予約を受け付ける方法によってもレスポンス差が生まれます。電話予約、メール予約、WEBフォーム予約、LINE予約などできる限り多くの方法で受け付ける準備を行いましょう。
あなたが管理しやすい方法を選択するのではなく、お客様が予約をしやすい方法は何かを考え、その処理を効率的にする方法を考えましょう。
期間限定にする
チラシのオファーは期間限定にすることで反応率をあげる事が可能です。お得な情報は期間限定である事を伝えながら配布するとその場でチラシの内容を見てもらえることもあります。
期間限定の表記は このチラシを受け取ってから1週間などと抽象的な表記より“●月○日までの予約に限り有効!”などと具体的な表記を行いましょう。
まとめ
作り方や考え方を紹介してきましたが、一度で高いレスポンスのチラシをつくることは神業です。一から考えることも良いですが他店のチラシや他業種のチラシなどを参考にマネから始めることである程度のレスポンスを担保することができます。
長期間配布されているチラシやあなたに刺さったチラシをもとにレイアウトや内容を参考に作るときの注意点はどれだけ正確にコピーするかが大事です。そして、必ずテストパターンを作りレスポンスが高いチラシを育てて行きましょう。